3歳児からの診療を行います
当院では、3歳前後のお子さまから診療を行っています。病気の治療を行うことはもちろんですが、さらに、お子さまの健やかな成長と発達のサポートもしていきます。お子さまの体調面の不良だけでなく、育児や生活、成長についてなど、少しでもご心配や不安がありましたら、お気軽にご相談ください。
小児の感染症
- インフルエンザ
- おたふくかぜ
- 水疱瘡
- 手足口病
- 溶連菌感染症
(溶連菌感染迅速検査)
インフルエンザ
インフルエンザウイルスに感染することによって発症する感染症です。このウイルスに感染すると、1~3日の潜伏期間を経た後に全身症状が現れます。発症すると急激に悪化して、38℃以上の高熱や、強いのどの痛み、関節痛や筋肉痛などに悩まされ、仕事や学業などに支障をきたすことも多いです。通常は症状が3~5日続いたのち、快方に向かいますが、乳幼児や小児が罹患すると、急性脳症を併発する場合もあります。インフルエンザウイルスは非常に感染力が強く、短期間で広く感染が広まります。二次感染や合併症による重症化を防ぐためにも、なるべく早めに受診することが大切です。
おたふくかぜ
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスの感染によって発症します。お子さまによくみられる病気ですが、思春期以降にかかってしまい、症状が重くなることもあります。よく見受けられる症状は、唾液腺や耳下腺などが腫れることによる痛みです。その腫れの様子は、おたふく顔のように見えます。また発熱もみられ、一時的に40℃近くまで上がることもありますが、大半は37~38℃くらいです。熱は3~4日で、腫れについては1週間ほどで治まるようになります。合併症として髄膜炎、睾丸炎、難聴などがあるため、当院では予防接種を2回受けていただくことを推奨しています。
水疱瘡
水疱瘡は、水痘帯状疱疹ウイルスに感染することで発症する病気であり、感染力が非常に強いのが特徴です。2~6歳くらいまでの幼児がかかりやすく、感染から2週間ほどの潜伏期間を経て発症するようになります。発症の際は、かゆみのある赤い発疹が皮膚の柔らかい部位から発生し、半日ほどで全身にみられます。発疹から3~4日が経過すると水疱となって、それはやがてかさぶたとなります。そしてかさぶたが剥がれるようになると治癒となります。なお、小児の予防接種では水痘ワクチンの接種は定期接種となっています。
手足口病
手足口病は、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスによる感染症のひとつです。3~5日程度の潜伏期間を経てから発症します。夏の季節に流行しやすく、とくに4歳以下のお子さまによくみられます。主な症状ですが、口の中に水ぶくれができて破れてアフタになることに加え、手足に水ぶくれが生じます。発熱は、出るお子さまもいれば、出ないお子さまもいます。口の中と全身に現れる症状は軽く、特別な治療をしなくても自然に治りますが、全身症状が強い場合は対症療法が行われます。
溶連菌感染症
溶連菌感染症は、溶血性連鎖球菌が原因となって引き起こされます。のどに感染すると、咽頭炎や扁桃炎、猩紅熱などの疾患が起きるようになります。主な症状は、38〜39℃ほどの発熱とのどの痛みです。そのほかにも手足などに小さな紅い発疹、舌にイチゴのようなツブツブがみられるほか、頭痛、腹痛、首すじのリンパ節の腫れもみられます。この細菌による感染症が疑われるときは、溶連菌感染迅速検査を行います。検査によって溶連菌の感染であることが確認できれば、熱やのどの痛みなどの症状を和らげるお薬や抗生物質を使用します。