胃カメラとは
胃カメラは、食道から胃、十二指腸まで、チューブ状のビデオスコープカメラを用い、実際に消化管の内部の様子を観察する検査です。上部消化管内視鏡検査、あるいは胃内視鏡検査と呼ばれることもあります。胃カメラ検査を行うことにより、胃・十二指腸潰瘍や萎縮性胃炎、逆流性食道炎、ポリープ、がんなどの早期発見が期待できます。
胃カメラを過去に受けられた方のなかには、「つらい、苦しい検査だった」とおっしゃる方もおられます。しかし、内視鏡検査に関する機器や技術は進歩しており、より苦痛を軽減しながら、精密な検査を行うことが可能となっています。当医院では患者さまとご相談しながら、なるべくご負担が少なくなるよう心掛けて検査を行います。
当院の内視鏡システム
最先端の経鼻内視鏡(FUJIFILM EG-840N)を導入しております。先端部径が約6mmと細いカメラとなっておりますので、鼻からの挿入に限らず、口から挿入する際にも苦痛が軽減されます。
また内視鏡システムは最先端の画像処理技術を用いたFUJIFILM ELUXEO 7000システムを導入しており、非常に精度の高い、高解像度の画像で診断することが可能です。LCI、BLIという特殊光観察により通常観察では見つけることができないような微細な病変をとらえることができます。これにより微小な早期がんの発見に努めております。
検査の流れ
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検査前日の注意点
- 検査前日の食事は午後8時までに済ませてください
- 原則として食事内容に制限はありません(制限が必要なときは事前にご説明いたします)
- 午後8時以降の食事は慎んでください(水やお茶の摂取は問題ありません)
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検査当日の注意点
(来院前)- 検査当日の朝は絶食となります
- 水分については、コップ一杯程度の水やお茶であればかまいません
- 常用薬の服用の可否については、ご予約時に説明いたします
- 鎮静剤を使用する検査を受けられる方は、ご自身の運転(車・バイク・自転車など)によるご来院は控えてください
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来院後の流れ
(検査の準備)- 来院後は、まず胃の中を観察しやすくするために消泡剤を服用します
- 鼻腔内に鼻血予防のスプレーを噴霧します
- 麻酔薬のゼリーを塗った柔らかいチューブを鼻腔に入れ、局所麻酔をします
- 鎮静剤を投与します(希望者のみ)
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検査の開始
- 検査台に横になり、内視鏡を鼻もしくは口から挿入します
- 食道や胃、十二指腸などの粘膜を観察していきます
- 検査中、医師に話しかけることもできます(経鼻内視鏡の場合)
- 検査中、唾液が口に溜まった場合は、飲み込まずに口の外に出してください
- 検査時間は概ね5分程度です(検査のみの場合)
- 病変の疑いがある組織を発見したときは生検を行うこともあります
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検査の終了
- 検査の終了後は、回復室でしばらくお休みいただきます(鎮静剤を使用した場合)
- 検査後、1時間程度は飲食をお控えください(生検を行ったときは、医師の許可が出てから飲食してください)
- 検査後2~3日はアルコールや香辛料などの刺激物を控え、消化の良いものを食べるようにしてください(生検を行った場合)
- 検査当日は、ご自身の運転(車・バイク・自転車など)をお控えください(鎮静剤を使用する場合)
検査費用
患者さまによって異なりますが、3割負担の場合は 検査のみでは5,000円程度、組織検査をした場合は別途料金がかかります。(川西市の胃がん検診を利用される方は、組織検査がなければ無料となります)